WP-CLIアドベントカレンダーの9日目担当の @gatespace_k です。
今日はうっかりさん向けの便利な機能 「WP-CLIでログインパスワードを再設定」です。
目次
ログインパスワードを忘れた場合
WordPressへのログインパスワードを忘れた場合、ログイン画面にある「パスワードをお忘れですか?」のリンクから新しいパスワード再発行の手続きをとることができます。しかし事前に登録されたユーザー名に紐付いたメールアドレスに送信されるため、メール送信の整っていないローカル環境やうっかりメールアドレスすら間違っていない場合などは再発行のメールが届きません。
また、管理者ユーザーでログインできればダッシュボードから変更可能ですが、そもそもログイン出来ない場合もあります。
そこでWP-CLIです。
既存ユーザーの確認とパスワードの変更
既存のユーザー一覧は wp user list
で取得できます。
この中に自分が使うユーザーがいれば、ユーザー情報を更新することでパスワードの変更が可能です。
いなければ(あと運用上問題なければ)新たにユーザーを作成することも可能です。
新規ユーザー作成
新規でユーザーを作る場合は wp user create [user-login] [user-email]
になります。最低限、ログイン名と既存ユーザーと重複しないメールアドレスが必要です。
wp user create admin admin@example.com --role=administrator
とすれば、管理者権限のadminユーザーが追加されます。この場合はパスワードはランダムに設定されますが、予め指定したい場合は --user_pass=password
オプションを付け加えましょう。
既存ユーザーのパスワードの変更
既存ユーザーの情報を変更する場合は wp user update [ID]
になります。ユーザーIDが必要となるので、wp user list
で調べておきましょう。
wp user update 123 --user_pass=marypass
とすれば、ユーザーID123のパスワードを「marypass」に変更できます。
WP-CLIを使う場合SSHでサーバーにログインできることが大前提なりますが、「パスワードを忘れた場合の最後の手段」として便利だと思います。
(phpMyAdminを使って修正するより良い方法だと思います)
明日は毎週水曜担当になった @tecking さんです。