ここ数年さっぱり活動というか参加してなかった WordBench ですけど、終了ということになりまして、WordBench 仙台を最後(といっても数年前)まで仕切っていた身としては事務的な処理しないとなと思いつつ、思い出的なエモい内容は改めて文章を起こすこともないと思っていたわけです。
ところがここに来て色々上がってくるブログ記事が(当然と言えば当然なのですが)でも西川さんの「WordBench は誰のもの?」が社内チャットでも話題になりまして、WordBench に関することをさらっと書いたら「信頼しているある人」から「はい、ブログ」というレスがついたので、2010年ごろから今まで WordPress コミュニティ(≠WordBench)に関わってることをつらつら書こうと思います。
なお、SNSで「エモい内容のブログを書こうとするとなかなかまとまらない」と呟いたところおおよそ「ポエム」というコメントいただきましたので、内容がいつもよりポエミーですのでご留意ください。
目次
WordPress コミュニティに関わる個人年表
- 2010年ぐらい:WordPress 日本語フォーラムで回答始める。震災のあった2011年はしばらく活動せず。のち世話役(モデレーター)にもなりましたが、2015年ぐらいに活動辞める
- 2012年ぐらい:当時活動してなかった WordBench 仙台を前任者から引き継いで活動する。2014年のWord温泉で休眠。
- 2013年ぐらい:_s のコントリビューターになる。地味に今も GitHub でウォッチしてる。
- 2014年まで:WordCamp の登壇は3回。WordCamp Tokyo 2012, WordCamp Tokyo 2013, WordCamp Kansai 2014
「何して来たか」というのはまぁまぁブログに書いてますので、「WordPress」カテゴリーを閲覧してください。
ちなみにAWSのユーザーコミュニティである JAWS-UG に巻き込まれたのは2014年。
WordBenchって単なるコミュニティだよね
西川さんも書かれてる「WordBench とはなんだったのか」「WordBench は誰のもの?」の部分は「同意」です。
コミュニティのものであり、コミュニティに参加する全ての人のものであると思ってます。
率直に書くと「WordPressが好きだ、勉強会したい、集まりたい」であれば WordBench である(名称を使う)必要はないんです。また「オープンソースとしての WordPress への貢献」を考えるのであればソースコードの貢献もあるし、プラグインやテーマを開発するとかフォーラムで回答するとか _s のような派生プロジェクトに参加する方法もあるんです。
ですので、WordBench が終了して継続したい地域は WordPress Meetup に移行しましょうというのも「その通り」としか思わないです。
ただし、コミュニティとして「そこに乗っかって」活動するのであれば行動規範が必要であるしそれを遵守すべきと思います。
ちなみに仙台で WordPress の勉強会が行われていない訳ではないです。WordBench の名称を使ってないだけで知り合いのコワーキングスペースで開催されてたりします。
WordBench で感じた違和感
ここからはさらにポエミーな内容になりますので「まぁ、こういう考えの人もいるよね」ぐらいで留めていただけると幸いです。
また敢えて書きますが所属企業や活動してるコミュニティとも何ら関係のない一個人の意見です。
違和感1:WordBenchってブランドじゃないよね?
そもそも私が WordBench 仙台を引き継いだのってまだまだ開発者として初心者もいいところな時に「関東や関西では WordBench の勉強会活発なのに仙台で誰もやってない!」とSNSで呟いたら「じゃぁ自分でやってみたら」と言われたのがきっかけなんですよね。
単純に知識広げて共通の話題で話せる人が欲しかったんです。
でも何回か勉強会やったり他の地域の運営陣が変わったり WordCamp の舞台裏なアレコレを聞いていたりすると年月を経るごとに感じた違和感が「WordBench(WordPress) を高級ブランドと思ってる人がいる」というもの。別名神格化ともいう。
どうもそんなに WordPress が好きではない(≠知らない)のに「WordBench(WordPress)やってる俺SUGEEEE」な人がちょいちょい出てくるんですよね。有名税と言われればそれまでですが、何割かは運営などの仕切る側にグイグイくるんですよ。
火の粉が飛んでこないぶんには大人のスルー力発揮するのですが、「それは違うぞ、おかしいぞ」というのに関わってしまうと「なんだかなぁ」と疲労する訳です。
違和感2:発表(運営)する人と聴く人の温度差というかスタンス
グッドタイミングで WordPress と関係ないコミュニティの勉強会に参加していた金春さんのツイートが流れて来て「まさにこれ」と思いました。
前に座ってる人がPCでメモを取っているがタイトルに「【セミナー】」ってついてる・・・コミュニティはなかなか市民権が得られない・・・
— Toshiyuki Konparu (@t_konparu) June 19, 2018
どうしてもセミナー形式と捉える人が多い。
発表者と聴講者の間に何かしらの超えられない壁があるかのような。
もちろん運営側にそういう意図はないのでこれが続くと運営側はすっごく辛い。当時の WordBench 仙台で技術的な話をしたりテーマ設定をできるのが私しかいなかったこともあり(もちろんそれ以外の部分でお手伝いしてくれる人はいたのだけど)すごく辛かったというか孤独でした。まじ辛い。
もちろんちゃんと運営してる地域もあるので人材とかノウハウなのかなぁとも思います。
違和感3:どことなく感じる温度差
今回の WordBench 行動規範から始まる一連の流れについて議論に参加してないのでそこでどういうことがあったかの意見は述べませんが、コミニティ自体が大きくなったことにより行動規範自体をしっかり作りそれを守るというのは当然の流れだと思ってます。
議論において誰かが音頭とったり、意見を出しやすい環境(日程・ツール含む)や雰囲気も大事なんですけどもどうも「話が大きくなって後から参加しづらい感」はあったかと思います。Slack の導入も思えばいきなり感はありましたが、じゃぁ既存のフォーラムが場としてよかったのかといえばそうでもなく。
この辺り議論に参加していない身で外野があれこれ言うべきでもないとは思いますのでこの辺で。
ただこれ以前から人数や地域が広がりすぎたことによる「温度差」は感じていて(先の違和感1、2にも通じる)、おでさんが書いた記事に同意する部分ありますので、そちらもどうぞ。
> オフラインで参加してもいい、オンラインだけでもいい、関わりの大小に寄らず意見がリスペクトされている、みんなで作り上げていく、そんなコミュニティだと思っていた WordBench はいつのまにか変わったんだな、と感じました。
— gatespace(五十嵐和恵) (@gatespace_k) June 15, 2018
で、自分はどうすんのさ
はい。どうもしません。スタンス変えません。
もちろん WordBench 終了に伴う WordBench 仙台の事務的な部分はやりますが。
オンラインというか _s (派生の iemoto 含む)にも時間があれば関わりますし、バッドノウハウ撲滅すればいいのにぐらいには思ってますので Tips をブログや Qiita に書くということもやめないでしょう。
ただ、仙台で一人で色々やるはもうしんどいので今の所積極的に動くつもりもなく、興味がある内容をやってる地域を覗きに行くぐらいのスタンスです。
正直オンオフ共に WordPress コミュニティに関しては過去それなりにいろいろあったのでめんどくさい〇〇に関わりたくないという気持ちもあり、モチベーションを上げづらい。
逆にいうと先に挙げた今もやってることやSNSでのやり取り、勤務先、他コミュニティで満たされてるというのもあります。
最後に「コミュニティは互いに『好き・楽しい・リスペクト(尊敬)』がないとモチベーションが続かないよ」ということを書いてポエムなんだか散文なんだかまとまりのない文章を終わりにします。