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網元HMV版 t2.micro インスタンスに引っ越しました

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AWS から新しい T2インスタンス が提供され、網元AMIも対応したので移行がてら、t1.micro と t2.midro の性能などを比較してみました。

なお、t2.micro インスタンスも AWS 無料枠の対象となっています。

コストの比較

モデル 利用料金(1時間あたり)
網元 t1.micro $0.026
網元 t2.micro $0.025

利用料金は東京リージョン(Asia Pacific (Tokyo))でオンデマンドインスタンスの場合です。
t2.micro には EC2 利用料の他に Software 利用料 を含んでいますが、その上でも若干安くなっています。

なお、実際の請求にはこの他に EBS 利用料や転送量(リクエスト数)による利用料金などが加算されます。
月途中で切り替えたので、1ヶ月あたりの比較は t2.micro で1ヶ月運用して見ないと詳細は出ませんが、計算上は若干安くなってます。

気になる方は AWS の簡易見積ツールで計算することは出来ますが、実は金額以上に性能が良くなっています。

CPU、メモリ、ディスクの比較

モデル vCPU メモリ(GiB) ディスク
網元 t1.micro 1 0.613 EBS Magnetic volumes
網元 t2.micro 1 1 EBS General Purpose (SSD) volumes

メモリが増えています。
ディスクについては t2.micro の場合デフォルトで SSD となります。

表側はNginxのリバースプロキシを使っていますので、あまり性能差を感じられないかもしれません。
しかし、キャッシュしていないダッシュボードを利用した時や CPU がバーストしたときに性能差が出ます。

バーストとCPUクレジット

t1.micro は AWS EC2 のいわゆる「お試し」なので、アクセス数や画像が多く転送量が多かったり、WordPress のプラグインの処理がたくさんあったりするとすぐ バースト します。
バーストしてもある程度は処理を継続してくれますが、その後は一定期間インスタンスの性能が低くなり結果「重い」「アクセスしづらい」となります。

T2ファミリーでもバーストはありますが、継続可能な時間が決まっていて、この時間 CPU クレジットで管理するようになりました。

モデル ベースライン性能 1時間あたりのCPUクレジット CPUクレジットの最大値
t2.micro 10% 6 144
t2.small 20% 12 288
t2.medium 40% 24 576

言葉で説明すると分かりづらいのですがこれらは CloudWatch で確認することが出来ます。

図は t2.micro を起動してから執筆時までの10日間の CPUUtilization と CPUクレジット の推移です。
グリーンが CPUUtilization (左軸)、ブルーがCPUクレジット(右軸)になります。

この期間、記事更新はなかったのですが、ベースラインの10%を超える時がたまにありました。
正確なログは見ていないのですが同じ時期に NetworkOut が増えている事を見ると何かしらのアクセスがあって Nginxのリバースプロキシでキャッシュされていない or 再生成してるのかなぁと推測します(NetworkOut があっても CPU にそれほど負荷がかかったいないときもある)。

2014.7.30 追記

1日(24時間)の様子を見てみました。
9時台と13時以降の2回、CPU が10%超えました。そして同時刻に NetworkIn、NetworkOut ともに増えています。
当然、バースとしているのでCPUクレジットもその時間帯で消費しています(14時台が顕著)。

合わせて Googleアナリティクスによる1日のページビューの推移です。
やはり、9時台と13時〜15時台とでアクセスが増えています。

おまけ:スケールアップの勘所

AWS の CloudWatch を使うことで、

といったアラームを作成することができます。
これを駆使すればバースト時に CPU クレジットを消費し尽くす前にインスタンスのスケールアップを行うことも可能です。
もちろんアクセスなど負荷が下がってきたらスケールダウンすることも可能ですが、頻繁にバーストし、CPU クレジットが残らない状況であればインスタンスを1個上の性能に切り替えた方がよいでしょう。


既に網元t2についてはブログ記事が書かれていますので、そちらも合わせてご覧ください

移行方法は網元公式サイトに記載してあります。

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