この記事は「WordPress Advent Calendar 2012」の企画で書いています。
前日(12/7)の山下みつるさんの「WordPressの活用でホームページ制作とSEOをイキイキと」からバトンを引き継ぎました。
改めまして、五十嵐(@gatespace_k)です。
最近、一部の方に「フォーラムのおかん」と呼ばれています。由来は「WordPressのコミュニティに貢献する方法いろいろ!」を読んでみてください。
真面目に書くとWordPress日本語フォーラムで世話役(ID:gatespace)をやらせていただいています。
さて、WordPressの技術系のことは黙っていても多くの方が書かれると思いますので、私は視点をかえて「WordPressを形作るもの」というお題で書いてみたいと思います。
目次
WordPressというプロダクト
改めて書くことでもないのですが、WordPressは無料のオープンソースのブログ・CMSツールです。PHP(及び付随するファイル群)で作られており、データベース(MySQL)と連動することでブログ(サイト)を構築します。オープンソースなのでソースは公開されており、誰でも開発に参加することができます。
WordCamp Tokyo 2012でセッションを行った時にも触れたのですが、日本語Codexにある「WordPressへの協力」を引用すると
- ドキュメンテーション(Codex)の更新
- 翻訳
- WordPress サポートフォーラム
- WordPress 関連イベントの開催
- WordPress IRC ライブチャット
- WordPress の開発
- WordPress へのリンク
- 寄付など
という項目があげられています。
なお、WordPressテーマやプラグインはWordPressが無ければ成り立たない物ですが、それらがWordPressを魅力的な物にしている(相互作用している)ので、十分協力していると思います。
この「WordPressへの協力」ですが、よく読むとコードを書く(読む)のが苦手、英語が苦手という人でも参加(協力)できる様になっています。
それが「WordPress関連イベントの開催」「WordPressサポートフォーラム」「ドキュメンテーション(Codex)の更新」だったりします。
WordPress関連イベントの開催
WordPress関連イベントというと大きな物で WordCamp がありますが、これを主催・運営しているのもWordPressユーザーです(スポンサーとして企業が入ることもありますが、企業主体のイベントではないです)。その他にも全国各地で様々なのWordPressのイベント(勉強会)が開かれています。
この辺はWordPressイベントカレンダーをご覧ください。
日本各地で開催される勉強会は主に各地域のユーザーグループが主催にしています。各地にどんなグループがあるかは実際にWordBenchのサイトをご覧いただくとして、首都圏へ足を運ばなくても近くの勉強会に参加したり、自分で開催することもできます。
あ、手前味噌で恐縮ですが、私、WordBench仙台のモデレーターもやってまして、2012年12月22日に仙台でWordPressの勉強会(内容は初心者向けとアンカンファレンス)をやりますので、ぜひ参加してください(宣伝終わり)
http://www.zusaar.com/event/455004
WordPressサポートフォーラム
日本語のWordPressサポートフォーラムはWordPress日本語ローカルサイト運営チームが管理しています。ちなみに私は世話役という立場ですが、管理者とメンバーの中間の様な位置です。
フォーラムを管理(メンテナンス)する上での役職はありますが、日頃の質問者に対する回答はいちユーザー(メンバー)が行っていますし、管理者も世話役も回答をつけているメンバーも全てボランティアです。
WordCamp Tokyo 2012でもお話ししましたが、フォーラムに寄せられる質問はよく見るとCSSやHTMLに関する質問も多く、コードが書けなくても「実は私もだったけどこうやって解決できたよ」という情報でも回答になります。
(あ、フォーラムに投稿する時は「質問ルール」は読んでくださいね!)
この辺はセッションの資料や、以前の記事を読んでいただければと思います。
ドキュメンテーション(Codex)の更新
WordPressの公式ドキュメントとしてCodexがあります。本家のCodexは英語ですが日本語版のCodexもあります。
- 本家Codex:http://codex.wordpress.org/
- 日本語Codex:http://wpdocs.sourceforge.jp/
どちらもユーザーがボランティアで更新していますが、本家の膨大なドキュメントを翻訳したり、最新版にするだけでも結構手間です。
こちらでも協力者を募集しています。
例えば、翻訳が苦手でもスクリーンショットを撮って掲載するという協力もできます。
コミュニティの重要性
さて、ここでタイトルの「WordPressを形作るもの」に戻ります。
先に紹介したCodexの「WordPress への協力」には
WordPress はユーザー主導のプロジェクトであり、開発の方針や機能の改善はあなたのようなユーザーの参加によって決定されていきます。
とあります。
つまり、オープンソースで無料であるWordPressというプロダクトを維持しているのは「ユーザー」なんです。
「ユーザー」の定義も必ずしも知識や技術が必要という訳ではなく「WordPress関連イベント」や「WordPressサポートフォーラム」といったコミュニティに参加しているユーザーの事も指します。
また、コミュニティに参加(あるいは運営)している人のほとんどはボランティアです(もちろんWordPressを利用して利益を上げている人もいますが、それがダメという訳ではありません)。
こういったコミュニティに支えられることで、WordPressが多くの人に使われるようになったと思います。
私の結論ですが、「WordPressを形作るもの」の答えは「ユーザー」になります。
「オープンソースへの貢献」というとかたくるしい感じはしますが、WordPressに関してはその敷居は非常に低いです。
まずはあなたもWordPressコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
明日12/9(日)のWordPress Advent Calendarは、mokk23さんとたくさんのお二人です。